アトピーの人は「ラウリル硫酸Na」入りの歯磨き粉を避けるべき

2023年7月10日

アトピーの人は「ラウリン硫酸Na(ナトリウム)」が入っていない歯磨き粉を使いましょう。

「ラウリル硫酸Na(ナトリウム)」は、肌の保湿力を奪ってしまう可能性があります。

僕はアトピーに悩まされていますが、ラウリル硫酸Na(ナトリウム)が入っていない歯磨き粉を使うようになってから、痒みが減りました。

ラウレス硫酸ナトリウムが入っていない市販の歯磨き粉は以下3つ。

・シャボン玉せっけんハミガキ
・シュミテクト(一番標準のやつ)
・GUM(ガム)
 

です。

おすすめのマッチングアプリ3選【失敗しないアプリの選び方も紹介】

ラウリル硫酸Na(ナトリウム)とは?

まず、そもそもラウリル硫酸Na(ナトリウム)とは何なのでしょうか。

ラウリル硫酸ナトリウムとは、界面活性剤の一つで、洗浄作用のある成分のことです。

歯磨き粉や洗剤、シャンプーなどに含まれています。

ラウリル硫酸ナトリウムは、強力な洗浄力と引き換えに、皮ふの油分も奪ってしまい、肌の保湿力を低下させてしまうという側面を持ちます。

1991年にデンマークで行われた接触性皮膚炎に関する研究結果では、70名の健康な被験者にこの成分を接触させることで肌の保湿維持機能の低下がみられたり、1994年のオレゴン・ヘルスサイエンス・ユニバーシティの調査では、肌の弱い方や疾患のある方への炎症促進がみられたことがわかっています。

引用元:「安全性に賛否ある」成分とは Vol.1 ラウリル硫酸ナトリウム&ラウレス硫酸ナトリウム/モデーアジャパン

注意したいのは、「無添加」などと謳った商品にも、ラウリル硫酸ナトリウムが含まれている場合もあるという事です。

無添加と言われると、肌に優しいイメージがありますが、ラウリル硫酸ナトリウムは添加物に含まれないということです。

なので、無添加と書かれていたとしても、ちゃんと成分表示を確認しましょう。

また、「無添加」とか「敏感肌用」などと記載されている商品の中には、ラウリル硫酸ナトリウムではなく「ラウレス硫酸ナトリウム」という成分が含まれている場合があります。

この、ラウレス硫酸ナトリウムも、ラウリル硫酸ナトリウムと同じ界面活性剤です。

ラウリル硫酸ナトリウムの刺激を減らすために、その分子を大きくして、体内への吸収を減らそうとしたものが、ラウレス硫酸ナトリウムと言われています。

最初に開発されたラウリル硫酸Naは刺激が強すぎるため、分子量を大きくして皮膚への浸透を抑え、皮膚刺激を緩和させたものがラウレス硫酸Naです。

引用元:ラウリル硫酸Naとラウレス硫酸Naの危険性について|増毛エクステサロン スマイリー(smily)のブログ|ホットペッパービューティー

敏感肌の方やアトピーの方は、ちゃんと成分表示を確認しましょう。

そして、無添加とか敏感肌用といったパッと見のパッケージに踊らされないように気を付けましょう。

ラウリル硫酸Na(ナトリウム)と痒みの関係性

ラウリル硫酸ナトリウムは、元々、洗浄力のために油分を落としてしまい、保湿力が低下することで痒みが生じると考えられてきました。

しかし、最近では、そもそもラウリル硫酸ナトリウムが、痒みの原因物質となるヒスタミンを産生するとも言われています。

今回私たちはヒト3次元培養皮膚を用いた研究によって、角化細胞(ケラチノサイト)という皮膚表面を構成する細胞群が、ラウリン酸ナトリウムという洗浄剤成分に直接さらされることで、かゆみの原因物質であるヒスタミンを産生することを発見しました。

つまり、”ケラチノサイトが洗浄剤成分を感じてヒスタミンを産生する”という、新たなかゆみ発生メカニズムを明らかにしました。

引用元:「かゆみ」発生の新たなメカニズムを発見 | ホーユー株式会社

つまり、ラウリル硫酸ナトリウムやラウレス硫酸ナトリウムが、直接肌に触れなかったとしても、体内に吸収されれば、痒みの素となるヒスタミンを発生させてしまいます。

アトピーの素因がある人は特に、ラウリル硫酸ナトリウムが含まれている製品を、使うこと自体を避けた方が良いと考えられます。

実際、僕がラウリル硫酸ナトリウム入りの歯磨き粉やマウスウォッシュをやめたら、それまでの痒みが落ち着いたので、アトピー素因がある人にとっては良くないのだと思います。

粘膜(口腔内)は皮膚よりも吸収力が高い

口の中などの粘膜は、皮膚よりも吸収力が高いと言われているようです。

その事実は、妻から教えてもらったのですが、確かにその通りだなと思いました。

皮膚はバリア機能が必要で、反対に、口や腸などの粘膜は吸収機能が必要です。

皮膚はそもそも外界から身を守るための組織であり、体内のものを外に出す働き(汗など)はありますが、外界から体内へものを取り込む働きはあまりありません。

-中略-

口の中の粘膜は吸収効率高いという事実は、口腔にかかわる人たちの間では周知の事実です。

引用元:口腔粘膜 | ファルマクリエ神戸 (pharmacrea.com)

粘膜は吸収力があるから、舌下錠(ぜっかじょう)という口の中で溶かして吸収する薬があるんですもんね。

なので、洗剤やシャンプーの成分に気を配ることも大切ですが、歯磨き粉やマウスウォッシュなど、粘膜の所に使う物の成分も気にすることが大切ということです。

ラウリル硫酸ナトリウムが入っていない市販の歯磨き粉は「シャボン玉せっけんハミガキ」「シュミテクト」「GUM(ガム)」

ラウリル硫酸ナトリウムが入っていない、市販の歯磨き粉は「シャボン玉せっけんハミガキ」、「シュミテクト」、「GUM(ガム)」の3つです。

通販やインターネットなどで買えば、もっと沢山の種類があるかもしれません。

ただ、単純に普通の歯磨き粉よりも高いのではないかと思います。

(まあ、アトピーが落ち着いてくれるなら、多少は値段の高いものを使うのもありかもしれないですが)

でも、市販で安く手に入るならその方が良いに決まってます。

「シャボン玉せっけんハミガキ」は140gで400〜500円くらいで売っていますし、「シュミテクト」も同じくらいか、500円以下くらいです。

どちらかと言えば「シャボン玉せっけんハミガキ」は、売ってる所が少ない印象です。

あと「シャボン玉せっけんハミガキ」は無添加のため、泡立ちも少なめで、歯磨き中の物足りなさを感じる事もあります。

ただし、体のことやアトピーによる痒みの事を考えたら、害が少ない方が良いです。

口臭予防のマウスウォッシュにも注意

口臭や虫歯予防のマウスウォッシュにも注意が必要です。

僕が、ラウリル硫酸ナトリウムを避けるようになったのも、口臭予防目的で使い始めたマウスウォッシュがキッカケでした。

最近はコロナ禍でマスクをつける事が増え、どうしても口呼吸になりがちです。

口が渇いて口臭が酷かったので、マウスウォッシュを使うことにしたのですが…

マウスウォッシュを使い始めて2週間くらいした頃から「最近体が痒いなー」と、気になり出しました。

それまでは、洗濯マグちゃんのお陰で、アトピーの痒みがすごく落ち着いていたはずだったので、不思議でした。

【関連記事】アトピーの僕が”洗たくマグちゃん”を使ったら痒みがひいた話

いつもの生活の中で変化した事といえば、マウスウォッシュを使い始めた事くらいだったので、マウスウォッシュが痒みの原因なのかなあ?と感じたのです。

その事を妻に相談してみたところ、「粘膜は皮膚よりも吸収力が高いから、マウスケア用品に含まれている成分ってすごい大事だよ。アトピーに良くない物が含まれているんじゃない?」と教えてくれました。

僕が使っていたマウスウォッシュの成分表を確認すると、なんとラウリル硫酸ナトリウムが含まれていたのです。

そして、すぐにマウスウォッシュを使うのを止めたら、1週間ほどで痒みが落ち着いてきたのです。

マウスウォッシュの具体的な商品名を言うのは避けますが、薬局などで市販されている普通の価格のモノです。

その後も、薬局などで他のマウスウォッシュの成分表を確認しましたが、結局、ラウリル硫酸ナトリウムが含まれていないマウスウォッシュは確認できませんでした。

市販のマウスウォッシュでラウリル硫酸ナトリウムが含まれていない物は無いのだと思います。

まとめ

まとめ

  • アトピーの人は「ラウリン硫酸Na(ナトリウム)」が入っていない歯磨き粉を使うべき
  • 「無添加」や「低刺激」の物でもラウリル硫酸ナトリウムは入っている場合がある
  • ラウリル硫酸ナトリウムが入っていない市販の歯磨き粉は「シャボン玉石鹸はみがき」「シュミテクト」「GUM(ガム)」の3つ
  • ラウレス硫酸ナトリウムも、ラウリル硫酸ナトリウムと同様に界面活性剤である
  • 口腔内などの粘膜は、皮膚よりも吸収率が高い
  • 歯磨き粉だけでなく、マウスウォッシュの成分にも注意が必要

僕はアトピーなので、ヒスタミンという痒みを発生させる物質に敏感です。

歯磨き粉やマウスウォッシュなどの、粘膜部分に使用する製品には注意が必要です。

アトピー以外の方でも、体に合わない成分があるかもしれませんので、マウスケア用品には気を付けてみてください。

あと、頭皮が痒い方はシャンプーをやめてみることもオススメです。

アトピーの僕がシャンプー辞めて湯シャンに替えたら、頭の痒みが減った話