アトピー、手荒れに夜の対策【手袋+ラップ療法で良くなった話】

2023年4月30日

「夜になると手が痒い!」
「アトピーで、夜に寝ている間に掻いてしまう」
「手荒れで手がボロボロ、どうにかしたい」

そんな方に向けた記事です。

この記事を読めば、

「夜に手を掻いてしまうのを防ぐ方法」
「手以外の部分を掻いて傷つけてしまうのを減らす方法」

が分かります。

その方法というのは、寝る前に、手のひらや指に「ラップを巻いて、綿の手袋を装着する」という方法です。

僕は10年来のアトピーで、夜の痒み(無意識に掻いてしまう行為)に悩まされていました。

特に、寝ている間に、手を掻いてしまう事が多くて、毎日寝るのが怖かったくらいです。

あとは顔、体なども寝ている間に無意識にボリボリと掻いてしまっていました。

そんな中、寝る前に「ラップを巻いて綿の手袋を装着する方法」を編み出してからは、手や顔の掻き傷がすっごく減りました。(↓手の写真参考)

ボロボロなので閲覧注意です。(クリックするとモザイク無し画像が表示されます)

アトピー、手荒れに夜の対策【手袋+ラップ療法で良くなった話】

夜になると手が痒いのって、僕だけじゃないと思います。

アトピーの人、主婦湿疹の人、冬になると乾燥して痒い人など。

僕も悩まされましたが「ラップを巻いて、綿の手袋をする」という方法で解決しました。

ラップには“保湿効果”と“傷を速く治す効果”があると言われています。

湿潤療法(ラップ療法)は、テレビや新聞などでもたびたび取り上げられた、消毒液もガーゼも使わないという、新しい治療方法です。

-中略-

その理由としては、湿った状態だと、皮膚を作る細胞が増えやすかったり、活動しやすいため、傷を修復する速度が上る為と言われています。

引用元:湿潤療法|筑西市の整形外科・リハビリテーション科 のかおい整形外科 (nokaoiseikei.com)

この浸潤と自然治癒を活かしたものには、最近だと、「キズパワーパッド」というバンドエイドが有名です。

キズパワーパッドは、体から出てくる浸出液を利用して、傷を乾かない(湿った状態)にして自然治癒力を活かし、傷を速く治すというものです。

ちなみに、キズパワーパッドの記事も書いているので、そちらもご参考にしてみてください。

【関連記事】アトピーの僕がキズパワーパッドの効果を検証してみた【写真付き】 | kasoku009’s雑記ブログ

話が逸れてしまいました。

それでは、「ラップを巻いて、綿の手袋を装着する方法」をご紹介していきます。

手荒れ対策「ラップ療法」の流れと準備品

それでは、ラップで手を保護する方法を順を追って説明していきます。

全体のおおまかな流れとしては、

  1. 手をよく洗う
  2. 保湿をする
  3. ラップを巻く
  4. 手袋を装着する
  5. 手首の部分をセロテープで固定する

という感じです。

詳しい工程に入る前に、準備するモノを5つご紹介します。

  • サランラップ
  • 保湿剤
  • 綿の手袋
  • セロハンテープ
  • ハサミ

です。

準備品1:サランラップ

先程も述べましたが、ラップには、「保湿」と「傷の治癒」の効果があります。

また、ラップを巻くことで、もし掻いてしまったとしても、直接爪が当たらないので、傷を最小限に留めることができるのです。

ちなみに、僕のオススメは旭化成(あさひかせい)さんの「サランラップ」です。

なぜかというと、サランラップは分厚くて、パリッとしているので、上手に切れやすいからです。

上手に切れると、くっついてぐちゃぐちゃになってしまうのを防げるのです。

「ポリラップ」の方が、無添加で、しかも安いですが、切れにくくて、すぐぐちゃぐちゃになるので、手には巻きづらくて、すっごくイライラします。

なので、オススメは旭化成さんの「サランラップ」です。

>参考サイト:「サランラップ」「クレラップ」「ポリラップ」の違いとは? – スッキリ (gimon-sukkiri.jp)

準備品2:保湿剤

保湿剤は、普段から使っている“自分に合っている物”を使ってください。

僕の場合は、刺激が少ない「ワセリン」です。

ドラッグストアに行けば、500g入りが1,200円くらいです。

全身に使っても、半年は持ちます。

準備品3:綿の手袋

綿の手袋は、インターネットで買っています。

綿の手袋は、ドラッグストアや100均にも売っているのですが、1組(2枚)で100~200円なので、インターネットなら2組(4枚)で100円くらいで売っているので。

送料とかを考えて、まとめ買いするのがお得かと。

準備品4:セロハンテープ

セロハンテープは、幅が狭めの方が巻きやすいです。

あと、単純に、幅が広いやつの方が高いので。

セロハンテープに関しては、どんなタイプでも問題なし。

準備品5:ハサミ

セロハンテープを切るためのハサミをご用意ください。

手荒れ対策「ラップ療法」の手順を写真で解説

まず、手を石鹸などでよく洗い、清潔なタオルやペーパーで拭きます。

そして、保湿剤やハンドクリームを塗ります。

そしたら、まずは手のひらに、サランラップを巻いて行きましょう。

手のひらの次は、手首にも巻きます。

手のひらと手首に、グルッと1周させます。

手の甲の側は、こんな感じです↓

そうしたら、次は、指と指の間(水かきの部分)にも、ラップを通していきます。

もし、幅の短いサランラップ(22cmのやつ)があれば、それの方が使いやすいです。

指もサランラップを巻いて覆います↓

同じように、幅の狭い(22cm)のサランラップがあれば、そっちの方が巻きやすいです。

(↑画像では親指を巻いていませんが、普段は親指も巻きます)

そして、綿の手袋を装着します↓

ここまで来たら、もうゴールは間近。

最後に、綿の手袋が外れないように、手首の部分をセロハンテープでクルッと固定すれば完成です。

セロハンテープは、あまりキツく巻き過ぎると、手がうっ血してしまうので、注意してください。

手荒れ対策「ラップ療法」の注意点

サランラップで手を保護する方法の注意点があります!

大事なので、絶対に守ってください。

  1. サランラップを巻く前に、石鹸などを使って、手をよく洗うこと
  2. ラップ療法を試してみて、逆に痒くなるようなら、辞めること
  3. 手の痒みの原因が「手の水虫」の場合はラップ療法は避ける

この3つです。

ラップを巻く前に、石鹸などで手をよく洗うこと

1つ目の「サランラップで覆う前に、石鹸などを使って、手をよく洗うこと」の理由は、サランラップを使って、湿らせた状態を作るので、手が汚いと、逆にばい菌を繁殖させてしまうことになるからです。

もし傷があると、そこで感染症を起こす可能性もあるから。

なので、絶対に石鹸などで綺麗に洗ってから、サランラップを巻くようにしてください。

ラップ療法を試してみて、逆に痒くなったら、すぐ辞めましょう

2つ目の「試してみて、逆に痒くなるようなら、辞めること」というのは、そのままの意味です。

こういう「痒み対策」とか「アトピー対策」って、人によって合う合わないがあるので、逆に痒みが増すようなら、辞めてください。

僕も、この方法をしても、寝ている間に手袋を無理やり外してまで、掻いてしまっている日もあります。

でも、わざわざ外してまで掻いてしまう日は少ないので、サランラップを巻く方法をやっています。

痒みの原因が“水虫”の場合は避ける

3つ目の「手の痒みの原因が手の“水虫”の場合は避ける」というのは、水虫は、湿った状態を好むからです。

手の痒みの原因はそれぞれです。

乾燥だけじゃなく、手の水虫が原因の場合も無くはないです。

「手の水虫では無い」という確認が取れていれば、ラップ療法をしても大丈夫です。

もしくは、水虫が原因だったとしても、傷の処置として、ラップ療法を用いる場合もあります。

湿潤療法で水虫が治る、なんて言うのは大変な誤解ですが、やはりまずは創面を治りやすい環境に変えてあげることが大事なんだと思います。

その環境を整えるためには湿潤療法の知識はとても有用で、実際に治りがよいと感じています。

引用元;水虫にも浸潤療法?/ひのクリック

水虫であった場合は、ラップ療法は避けるか、してもいいかどうかを、必ず医師(皮膚科)に相談してから、試してください。

手荒れ対策「ラップ療法」後の朝起きてからやること

朝起きたら、手袋とラップを外し、手をよく洗います。

ヌルヌルしていると思うので、石鹸などを使った方が良いです。

外した後に、痒みなどが無ければ、「ラップ療法」が合っているのかな、と思います。

もし、痒みが酷くなるようなら、ラップ療法は辞めておいてください。

とはいえ、朝まで、手袋とサランラップを外さずに過ごせたのなら、手を掻いてしまう事なく過ごせたという事です。

また、仮に顔や体を掻きむしってしまったとしても、サランラップ+綿の手袋で保護してあり、爪が直接当たっていないので、皮膚の傷は少なく済んでいるはずです。

その日使った綿の手袋は、汚れていれば破棄します。

僕は2〜3日使ってから捨てています。

アトピー、手荒れに夜の対策【手袋+ラップ療法で良くなった話】まとめ

まとめ

  • 寝ている間に掻くのを防ぐには「ラップ療法」がオススメ
  • ラップを巻いて、綿の手袋をし、手首部分をセロハンテープで固定する
  • ラップを巻く前に、石鹸などで手をよく洗うこと
  • ラップ療法を試して、逆に痒くなったら、辞めること

僕はこの「ラップ療法+綿の手袋+セロハンテープでの固定」する方法を発明してから、寝ている間に手を掻いてしまう事は激減しました。

また、顔や体を掻いてしまっても、サランラップと綿の手袋越しに掻くことになり、傷もかなり軽減します。

サランラップ代や綿の手袋代は、月に1,000円くらいかかりますが、手の掻き傷や痛みの事を考えたら、安いものです。

夜の手の痒みや、アトピーによる夜の掻きむしりに悩んでいる方は、ぜひ試してみてください。

「手袋+ラップ療法」の他にも、僕のアトピー改善に繋がった項目を僕の大人アトピーを改善させた10の方法【画像あり閲覧注意】の記事にて紹介していますので、参考になれば幸いです。