【体験談】僕がパチンコを辞められた話【10年間の地獄からの脱出】
目次
僕はどうしようもないパチンカスでした
僕はどうしようもないパチンカスでした。
パチンカスとは、パチンコにお金と時間と労力をつぎ込むカスのこと。
単純に「パンチコをやっている人間」の呼び名。
パチンカスとは、「パチンコ」と「カス」を合わせた俗語であり、主にパチンコをしない一般人がパチンコ中毒者を侮辱する言葉として用いられる。
引用元:パンチカス/ピクシブ百科事典
パチンカスは、「パチンカス」と呼ばれていることを知っています。
そして、自分が「パチンカス」だと認めています。
それでも、数少ない勝利のことを話題に出し「千円が2時間で3万になるんだよ!」などと、自分はパチンコという相手に勝っているのだと、アピールをします。(現に自分がそうでした)
実際の所は、総額で車(軽自動車~高級車まで個人差あり)が買えるくらいの額を負けている人が多いです。
(自分もそうだし、自分の周りもそうです)
パチンコを辞めたくても辞めらない
僕はパチンコを辞めたかったのですが、なかなか辞められませんでした。
僕がパチンコを知ったのは、専門学生のとき(20歳の時)です。
とある金曜日の夜。
学校が終わり、仲の良かった友達に「ご飯食べに行こう!」と誘われました。
「行くー!」と言ってついて行った先がパチンコ屋でした。
パチンコの存在は当然知っていましたが、全く興味も無く、触れてこなかった世界でした。
友達がパチンコやスロットを打つ中、僕はただただ、うるさい店内でボーっとベンチに座っていました。
現在のようなスマホ時代ではなく、折りたたみケータイで、特に暇をつぶす道具がなく、当然勉強ができる環境でもないので、本当にただただボーっとしていました。
1時間くらいしても終わらないので、「7千円持っているから、2千円だけやってみる。やり方教えて!」と友達に言って、やり方をおしえてもらい打ってみました。
それが僕の地獄の始まりです。
ものの数時間でその2千円が3万6千円にもなりました。
その時打ったのは「必殺仕事人3」です。
僕は勝ったお金で友達に夕飯を奢りました。
すごく良い気分で「なんだ!パチンコってこんなに簡単なんだ!」という感覚でした。
その後は、1人でパチンコに行くようになり、ビギナーズラックで2回目・3回目も3万円ずつ勝ち、合計で10万円弱も勝ってしまいました。
専門学生時代なので、当然お金はなく、10万円なんて大金でしたし、パチンコの罠にかかるのには十分な条件が揃ってしまいました。
その後は、無事に専門学校を卒業し、資格も取れ、就職もできたものの、土日の休みはもっぱらパチンコという日々となりました。
21歳から31歳までの土日のほとんどを、朝から晩までパチンコ屋で過ごしました。
負けた日には「もうパチンコなんて辞めてやる!」と思うものの、、、
次の土日がくると「よし、今日こそは勝てる」と、根拠の無い自信で、意気揚々とパチンコ屋に足を運んでしまっていました。
多分、これはこの記事を読んで下さっている方にも当てはまると思います。
年間でプラス収支が出てしまい、更なる深みに・・・
パチンコを始めて7年くらい経った頃、高校時代の友人(専門学生時代とは別の友達)と再会しました。
久しぶりにご飯を食べに行き、その子もパチンコをやっていることを知りました。
しかも、その子は実は僕より先に(18歳の頃から)パチンコをやっていて、生涯収支でプラスを出している強者でした。
その友人曰く「パチンコなんて、ちょっと勉強すれば勝てるでしょ。あとはボーダーを上回る台を打っていれば、大数の法則があるから、プラスになるよ」とのこと。
大数の法則とは、コイン投げを数多く繰り返すことによって表の出る回数が1/2に近くなど、数多くの試行を重ねることにより事象の出現回数が理論上の値に近づく定理のことをいう。
引用元:大数の法則とは/コトバンク
上の説明で分からない方にもう少し詳しく説明します。
大数の法則を説明するとき「コイン」以外にも、「サイコロ」を使う場合がよくあります。
イカサマではない、六面体サイコロを1回振ると、「1~6」の目が出ます。
1~6の出目が出る確率は、それぞれ1/6です。
2,3回しかサイコロを振れない場合は、「1」の目が出ないときもあれば、「1」の目が2回連続で出る場合、もしくは3回連続で出る場合もあります。
(パチンコで言えば、200回転、300回転回して、当たらない場合もあれば2回も3回も当たる場合があります)
サイコロを振る回数が少ない場合は、こういった偏りがあるので、「1」の目が出る確率は1/6であるとは言い切れません。
でも、サイコロを振る行為を1万回とか100万回繰り返したらどうでしょう?
回数が多くなれば、一時的な偏りが無くなるので、かなり1/6の確率に近づきます。
これが「大数の法則」です。
つまり、パチンコでも、何千回転とか何万回と回していれば、大当たり確率に近づいてくるということです。
「ボーダー」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
ボーダーは、「この換金率ならこの回数回る台を打っていれば、プラスマイナス 0 になる」というラインです。
つまり、良く回る台は、この「ボーダーライン」を上回るため、大数の法則によってだんだんとプラスになっていく、と僕の友人は言っていたのです。
ボーダーラインは、その機種ごとに違います。
当然、当たった時の出玉数が違うので。
その「大数の法則」、つまりは「ボーダーライン」を上回る台を頑張って見つけて、長い時間それを打ち続けることで、どんどん収支はプラスになっていきます。
僕はそれを知ってから、パチンコで勝てるようになってしまいました。
でも、それがまた、更なる深みにハマるキッカケとなってしまったのです。
でも、更にパチンコ屋に入り浸る時間が長くなりました。
多い時は1日9時間も打ち続け、毎週土日に通い、年間800時間くらいをパチンコにつぎ込んでいました。
年間プラス額は伏せますが、時給換算すると500円くらいです。
(つまり、結局は、普通に働いていた方がマシなレベルしか稼げていません)
パチンコを辞められるキッカケ
パチンコを辞められるキッカケとなったのは、一つの趣味との出会いでした。
それが、ブログです。
僕は、パチンコ以外にも、バレーボールやスノーボードをやっていましたが、パチンコ以上にのめり込めませんでした。
でも、ブログは、バレーボールよりもスノーボードよりも、そしてパチンコなんかよりもずーっと楽しくて、今はどっぷりとハマっています。
土日で多い時は9時間、パソコンの前に座ってブログを書いています。逆に異常(笑)。
ブログはパソコンとネット環境さえあればできるので、パチンコと違って、平日でも気兼ねなくできます。
「こんなに楽しいことがあったなんて」と今は思いますが、パチンコにハマっていた過去がなければ出会わなかったとも思うので「仕方ないかな」とも思っています。
パチンコを辞められて本当に良かった
パチンコを辞められて本当に良かったと思います。
でも実は、パチンコを辞めたというよりも、パチンコ並みに、ブログにハマっているというだけの事です。
パチンコを辞められていることに、つい最近気付いたくらいです。
でもなぜこんなにもブログにハマっているのか・・・?
それは、「誰かの役に立ちたい」という、人間誰しもが持っているであろう想いが、僕にもあったからでした。
今の世の中、ブログだけでなく、ツイッターやインスタグラムなど、一般人が情報を発信するのに容易い環境になっています。
自分の経験や、何かの解決策を、こうして発信することが、とても簡単な時代になりました。
些細なことや、自分にとってどうでも良いことでも、他の人にとっては、ものすごく価値のある物だったりします。
だから、それを発信することで、誰か1人でもいいから、役に立てるんじゃないかと思うと、ブログを書くことはとっても楽しいのです。
パチンコを辞めたい人に向けたメッセージ
最後に、パチンコを辞めた(気付いたら辞められていた)僕から、パチンコを辞めたい人にメッセージを送ります。
どうか、パチンコ以外に夢中になれる物を見つけてください。
パチンコは辞めようとしても、辞められません。
パチンコ台を前にすると人は無力です。
いくら、普段は真面目で、仕事熱心で、心優しい人でも、パチンコを前にするとイライラしたりカッとなったり、当たるために意地になったりします。
そして、日常のちょっとした音ですら、パチンコの演出の音に聴こえてしまって、脳の中で勝手に「パチンコに行きたい」と考えてしまいます。
なので「パチンコを辞めよう」とするのは、はっきり言って無理です。
パチンコ以上に熱中できるもの、を見つけることが、パチンコを辞める一つの方法だと思います。
熱中する何かを見つけることが「唯一の方法」とは言いません。
でも、実際に10年間パチンカスだった僕が、「パチンコに行きたい」と思わないのですから、何かに熱中する事はパチンコを辞められる一つの有効な手段だと、自信を持って言えます!
パチンコをやめる人が増えてほしい
この記事が、少しでも多くの、パチンコに苦しんでいる人に届き、その人の力になれたら良いなと、切に願います。
最後まで読んで下さり、本当にありがとうございました。
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