【体験談】僕がパチンコを辞められた話【10年間の地獄からの脱出】
僕はパチンコに10年間ハマり続けていました。
パチンコにハマっていた当時はそれが楽しかったし、それしか頭にありませんでした。
でも、今考えると、膨大な時間とお金を無駄にしたと思います。
そんな後悔をする人が、少しでも少なくなったら良いなと思い、この記事を書きました。
僕はどうしようもないパチンカスでした【10年間】
僕はどうしようもないパチンカスでした。
パチンカスとは「パチンコにお金と時間と労力をつぎ込むカス」のこと。
他にも、単純に「パンチコをやっている人間」をパチンカスと呼ぶ場合もあります。
パチンカスとは、「パチンコ」と「カス」を合わせた俗語であり、主にパチンコをしない一般人がパチンコ中毒者を侮辱する言葉として用いられる。
引用元:パンチカス/ピクシブ百科事典
自分のことを、世間からは「パチンカス」と呼ばれている事を知っていました。
そして、自分が「パチンカス」だと大いに認めていました。
例え自分が「パチンカス」と呼ばれていたとしても、数少ない勝った時のことを例に出し、自分はパチンコという相手に勝っているのだと、アピールします。
例えば「千円が2時間で3万になるんだよ!」などと。
実際の所は、総額で車(軽自動車~高級車まで個人差あり)が買えるくらいの額を負けているのです。
(自分もそうだし、自分の周りもそうでした)
パチンコを辞めたくても辞めらない
僕はパチンコを辞めたかったのですが、なかなか辞められませんでした。
僕がパチンコを知ったのは、専門学生のとき(20歳の時)でした。
とある金曜日の夜。
学校が終わり、仲の良かった友達に「ご飯食べに行こう!」と誘われました。
「行くー!」と言ってついて行った先が、なんとパチンコ屋でした。
友達は「パチンコ終わりにご飯に行く」つもりだったのです。
当時の僕は、パチンコの存在を知ってはいましたが、全く興味も無く、触れてこなかった世界でした。
友達がパチンコやスロットを打つ中、僕はただただ、うるさい店内でボーっとベンチに座っていました。
現在のようなスマホ時代ではありません。
折りたたみケータイしかなく、特に暇をつぶす道具がないのです。
当然勉強ができる環境でもないので、本当にただただボーっとしていました。
1時間くらい経っても、友人達のパチンコが終わらないので決断しました。
「7千円持っているから、2千円だけやってみる。」と。
友達にそれを伝えて、やり方を教えてもらい、パチンコを初めてやってみました。
それが僕の地獄の始まりです。
ものの数時間でその2千円が3万6千円にもなりました。
その時打ったのは「必殺仕事人3」です。
僕は勝ったお金で友達に夕飯を奢りました。
すごく良い気分で「なんだ!パチンコってこんなに簡単なんだ!」という感覚でした。
その後は、1人でパチンコに行くようになり、ビギナーズラックで2回目・3回目も3万円ずつ勝ち、合計で10万円弱も勝ってしまいました。
専門学生時代なので、当然お金もあまりありません。
10万円なんて大金でしたし、パチンコの罠にかかるのには十分な条件が揃った感じです。
その後は、無事に専門学校を卒業し、資格も取れ、就職もできたものの、土日の休みはもっぱらパチンコという日々となりました。
21歳から31歳までの土日のほとんどを、朝から晩までパチンコ屋で過ごしました。
負けた日には「もうパチンコなんて辞めてやる!」と思うものの、、、
次の土日がくると「よし、今日こそは勝てる」と、根拠の無い自信で、意気揚々とパチンコ屋に足を運んでしまっていました。
多分、この行動は、記事を読んで下さっている方にも当てはまると思います。
パチンコ依存症の自己診断テスト
そもそも「自分のギャンブル依存症の度合いが、どのくらいなのか」を知ることも必要です。
ギャンブルにハマっていても「依存症ではない」と思い込んでいる、または自分に言い聞かせている人は、きっと少なくないと思います。
まずは、ギャンブル依存症の度合いがどの程度なのか「自己診断テスト」をしてみましょう。
ギャンブル依存症の自己診断テストに、SOGS(サウスオークス・ギャンブリング・スクリーン)というものがあります。
アメリカのサウスオークスという財団が、ギャンブル依存症の診断のために開発した質問票です。
>ギャンブル依存症自己診断テストをやってみる。
指宿竹元病院さんのページで、簡単にチェックできますので、リンクを貼らせていただきます。
>ギャンブル依存症自己診断テスト(SOGSテスト)/指宿竹元病院
どうでしたか?
このテストは20点満点の加点方式で、点数が高い人ほど、ギャンブル依存症の可能性が高いというものです。
【SOGCテストの判定方法】
0点:ギャンブル依存症の問題なし
1~4点:ギャンブル依存症の疑い
5点以上:ギャンブル依存症としての治療が必要
僕が、パチンコにハマっていた時のことを思い出して点数をつけてみたところ、20点満点中9点という、まさに治療が必要なレベルの点数でした。
僕は、自分が依存症だと思っていましたが、軽く捉えていました。
でも、いつまで経ってもパチンコから抜け出すことができず「そろそろマズイな」と思えてきていました。
パチンコ依存症は精神病の一つ
「ギャンブル依存症度合い」はどうでしたか?
実は、ギャンブル依存症は精神病に分類されています。
パチンコを辞められない人に対して「意志が弱い」とか「気合が足りない」とか言う人も居ます。
しかし、ギャンブル依存症は精神病なので、精神論では解決できません。
「認知症」や「統合失調症」などと同じなのです。
認知症はその人の意志で治りますか?
統合失調症は、気合で治りますか?
そんなことは決してありません。
どちらも、精神科や心療内科に通う必要がある病です。
「ギャンブル依存症」も同じ精神病に分類されます。
つまり、ギャンブル依存症は精神論では解決しないのです。
でも「意志が弱いうんぬん」ではないという事が分かると、少しホッとしますよね。
その分「ちゃんと向き合わないといけない」と感じてもらえたら嬉しいです。
依存症の原因は“脳の機能低下”
ギャンブル依存症は脳の機能低下のせいでもあります。
ギャンブルによって「脳が正常に働かなくなっている」とよく言われます。
これは、実は本当の話のようです。
「分子精神医学」という医学雑誌の論文では、以下のように書かれています。
a:損失忌避の高い群低い群に共通して頭頂側頭接合部の体積低下を認めた.
b:損失忌避の低いGD群では小脳に顕著な体積低下を認めた
c:損失忌避の高いGD群では眼窩前頭野に体積低下を認めた.-中略-
状況に応じてリスクの取り方を調節するのに関与する背外側前頭前野と内側前頭前野の機能的結合。
ギャンブルを絶っている期間が短い患者ほど、背外側前頭前野と内側前頭前野との間の機能的結合性が低下していることも確認された。引用元
文献:分子精神医学 18(1):2-7, 2018.
題名:依存症の脳画像解析/ギャンブル依存を中心に
筆者:京都大学大学院医学研究科/高橋英彦
※GDとは「ギャンブル依存症患者」の事。
※損失忌避(そんしつきひ)とは「損失回避、リスク回避」と同じような意味。
損失忌避性が高いということは、損失を受けないように気を付けようとする意識が高いという事。
前半部分を解説すると以下のようになります。
ギャンブル依存症の人は、健康な人に比べて、リスク回避への意識が極端に低いか、むしろ極端に高いかのどちらかである。
更に、リスク回避への意識が極端に低い人も高い人も、脳の特定の部分の体積(脳みそ自体の量)が少なくなっている。
後半部分を解説すると以下のようになります。
ある課題を与えた時、健常者の場合、ノルマが低い場合はローリスクな手段を選び、ノルマが高い場合はハイリスクな手段を選ぶ割合が増える。
つまり、状況に応じてリスクの取り方を調節している。
しかし、ギャンブル依存症患者は脳の中の連絡がうまくいっておらず、ノルマが低い場合であってもハイリスクな手段を選ぶ割合が多かった。
これは、特にギャンブルを断っている期間が短い者ほどその割合が多かった。
2つを合わせると「ギャンブル依存症患者は脳の体積が小さくなっており、かつ脳の中の連絡が鈍くなっている」ということになります。
つまり、ギャンブル依存症の人は「脳が正常に働いていない」というのは、本当であり、実際に脳みそ自体が変化してしまっているという事です。
(この論文には、実際の脳のMRI画像が掲載されていますが、著作権の関係もあるので、ここに画像を載せることは控えました。)
まあでも、単純に考えても、あんなにピカピカ眩しくて、ギャンギャンうるさい台の前に居たら、「脳の機能も衰退するだろうな」とは思いますよね。
論文うんぬん言いましたが、最後はすごく単純な事を言ってしまいました。
パチンコ依存症の末路
パチンコ依存症の末路はいくつかのサイトでも紹介されています。
>【ギャンブル依存症の末路】 借金地獄に陥った元ギャンブル依存症の壮絶体験談
>パチンコ中毒者になった理由や症状の特徴は?末路はどうなる?
パチンコ依存症に陥る人の多くは、「最初はビギナーズラックで勝つ」→「パチンコにハマる」というパターンですね。
僕も、最初は友人に連れられ、パチンコに行き、2千円が3万6千円になったことで、「パチンコって簡単!」と勘違いし、ハマってしまいました。
パチンコ依存症の末路、というと大袈裟ではありますが、パチンコが絡んだ事件がいくつかあります。
- パチンコ屋に子供を連れてきていて、親はパチンコに夢中になり、その間に子供が誘拐された
- パチンコで負けた腹いせに、パチンコ屋のトイレで自殺する
- 子供を車の中に残したままパチンコに熱中し、高温となった車内で子供が亡くなる
- パチンコで作った借金が返せなくなり、無理心中をはかる
こういったケースは有名ですので、知っている人も多いと思います。
また、事件ほどではありませんが、パチンコが原因で離婚した人や、友人から借金をして信頼を無くしてしまった人も居ると思います。
全ての人がパチンコ依存症であったかどうか分かりませんが、パチンコが最優先になっている時点で、パチンコ依存症の可能性が高いと思います。
僕は、借金までは負いませんでしたが、1日に7~8万円負ける日もあれば、休日朝9時から閉店間際までパチンコ屋に居ることもありました。
当然、お金は貯まらないですし、友人と遊ぶこともほとんどないので、友人はとても少ないです。
彼女が出来ても、彼女とデートするよりもパチンコに行きたいと思っていました。
そして、何よりパチンコが良くないのは、「何も残らない」ということです。
物を買う訳ではないので、物も残らないし、思い出や人生経験も何も得られません。
人生経験が少ないので、人と話す話題が無さすぎて困ることも多いです。
やらないといけない事があっても、後回しにして、パチンコに行ってしまいますし、本当にもう、悪いことだらけです。
本当に、少しでも多くの人に、パチンコ依存症から脱出してほしいと思います。
パチンコ人口は900万~1000万人
パチンコ参加人口は約900~1000万人とされています。
>参照元:パチンコ・パチスロ参加人口、前年から微増し1,021万人に
また、パチンコ業界の売り上げは19.5兆円で、1人あたりの年間遊戯回数は29.4回です。
パチンコ事業動向
- パチンコ参加人口:900万人
- パチンコ売り上げ:19.5兆円
- 年間遊戯回数:1人あたり29.4回(月2.5回)
日本の2019年度の国家予算は103兆円です。
国家予算と比べても、パチンコの売り上げ(19.5兆円)の多さが分かります。
ちなみに、ギャンブルの中で、「競馬」「競艇」「競輪」「宝くじ」の売り上げを全て足しても、パチンコの売り上げの1/3以下です。
それだけ、パチンコの罠にハマる人が多いということが言えます。
2017年度のギャンブル売り上げ
種類 | 2017年度売上 | 合計 |
競馬 | 3兆3,002億円 | 6兆1,387億円 |
競艇 | 1兆2,379億円 | |
競輪 | 7,060億円 | |
宝くじ | 8,946億円 | |
パチンコ | 19兆5,400億円 |
パチンコ依存症を克服する方法【関連した物に触れない】
パチンコをやめる方法として、一番有効なのは、やはり「パチンコに関連する物を生活から排除する」ことです。
これは、実際に僕がそうだったからです。
パチンコに関連するものを見たり聞いたりすることは、先ほども見てきたように、すべてがパチンコ体験の「フラッシュバック」となってよみがえり、パチンコ店へ行きたくなる衝動を呼び覚ます危険性があります。
逆を言えば、パチンコに関連する物に触れると、パチンコに行きたくなります。
特に「これは絶対にやってはいけない」と僕自身が思うのは「Youtubeでパチンコの動画を観ること」です。
これをすると、間違いなくパチンコに行きたくなります。
なので「パチンコに関連する物を排除する」という事が、まず一番、パチンコをやめる方法として有効です。
また、パチンコ関連の音楽を聴かないことも有効です。
例えば、マクロスフロンティアや花の慶次、GAROなどの音楽を聴かない事です。
パチンコ関連の音楽を聴くと、頭の中でパチンコの映像が浮かんで、必ず行きたくなります。
パチンコの関連グッズ、音楽、スマホのサイト(ブックマークやお気に入り)を全て排除しましょう。
頭の中から、パチンコに関する物が消えていけば、徐々にパチンコに行きたい欲は薄れていきます。
それでもパチンコに行きたくなった時の対処法
パチンコを辞める一番の手段は「パチンコに関連する物を排除すること」とお伝えしました。
しかし、パチンコに行きたくなってしまう時もあると思います。
そんな時は以下の方法を試してみてください。
自分は無力だと自覚する
まず、パチンコ台を前にすると人は無力です。
「1時間だけ」とか「1万円だけ」という“自分への許可”は絶対にやめましょう。
・パチンコを打ち始めたら、自分で制御する事はできない
・脳の中に「パチンコへの衝動」を引き起こすプログラムが組み込まれ、取り除く事はできない
絶対に自分の力では制御ができません。
それに「負け分を取り戻したい」となって、また行きたくなります。
勝ったら勝ったで「やっぱりパチンコは楽しい」などという感情が湧きます。
そしてまた、パチンコの罠にハマっていくハメになります。
みなさんも以下のような事はありませんか?
- 「今日は1万円使ってダメならやめよう」と思っていたのに、結局財布の中身が空っぽになるまで打ち続けてしまった
- 軍資金が尽きたら、ATMにお金をおろしに行ってしまう
- 1万円勝った程度では帰ろうと思わない
- 1日で5万円失っても、寝たら忘れている
- 「今日は○○がダメだった、次は〇〇すれば勝てる」と根拠の無い理由をつけてまた行く
僕も、過去に何度もパチンコをやめようとしては、また行って、を繰り返していました。
なので「自分はパチンコの前では無力である」という事を自覚し、
絶対にパチンコに触れないようにしましょう。
パチンコは“引退した”と言い聞かせる
自分はパチンコを“引退したのだ”と、自分自身に言い聞かせましょう。
パチンコを“やめた”のではなく“引退した”です。
僕は「パチンコに行きたいかも」と頭が考えてしまった時、この文言を自分に言い聞かせました。
すると、なぜだかスッと行きたい気持ちが抑えられました。
“引退”とは「現役を退く(しりぞく)こと」です。
この言葉がなぜ効果的だったのか、裏付けは見つけられませんでした。
でも、パチンコを打っていた過去の自分との“決別”のような意識になります。
試してみる価値はあると思います。
実際に、僕はそれでパチンコに行かなくなったのですから。
パチンコやめたくなる画像を見る
僕が今見ても、パチンコをやめたくなる画像を集めてみました。
引用元:パチンコ依存症のまんが3/言戯
まさに、パチンコはこんな感じで、毎回当たりそうに見せかけて、激熱でも余裕で外してきますよね。
特に、昔に比べて音や演出だけが派手です。
他のギャンブルと比べて、パチンコがダントツです。
僕は「宝くじって、当たる気しないからもったいない」なんて思っていましたが、パチンコの方がお金も時間ももったいないです。
これもあるあるですし、こういう画像を見ると「パチンコには、もう絶対に行きたくないなー」と思います。
パチンコをやめられないなら、せめて勝つ事を意識する
パチンコを辞めるには、パチンコに関連した物に触れない事が重要です。
でも、いくら頑張っても辞められないのなら、せめて、勝ってください。
パチンコで勝つには、それ相応の覚悟も必要です。
僕の高校時代の友達(専門学生時代とは別の友達)に、生涯収支でプラスを出している強者が居ます。
僕は、その友人からパチンコで勝つための理論を学びました。
パチンコで勝つ方法
- 大数の法則を理解する
- ボーダーを守る
- 負けそうな時は潔く帰る
パチンコで勝つためには、この3つが必要です。
そして、その友人曰く「負けたくないなら打たなきゃいい」とのこと。
確かにその通りです。
ボーダーとは「境界線」を意味する言葉ですね。
パチンコにおけるボーダーとは「勝ち負けを分ける境界線」と言えます。
ボーダーは、「この換金率ならこの回数回る台を打っていれば、プラスマイナス 0 になる」というラインです。
つまり、良く回る台は、この「ボーダーライン」を上回るため、大数の法則によってだんだんとプラスになっていく、と僕の友人は言っていたのです。
ボーダーラインは、その機種ごとに違います。
当然、当たった時の出玉数が違うので。
「大数の法則」、つまりは「ボーダーライン」を上回る台を頑張って見つけて、長い時間それを打ち続けることで、どんどん収支はプラスになっていきます。
大数の法則とは、コイン投げを数多く繰り返すことによって表の出る回数が1/2に近くなど、数多くの試行を重ねることにより事象の出現回数が理論上の値に近づく定理のことをいう。
引用元:大数の法則とは/コトバンク
上の説明で分からない方にもう少し詳しく説明します。
大数の法則を説明するとき「コイン」以外にも、「サイコロ」を使う場合がよくあります。
大数の法則の説明【サイコロの話】
- イカサマではない、六面体のサイコロを1回振ると、「1~6」の目のどれかが出ます。
- 1~6の目が出る確率は、それぞれ1/6です。
- 2,3回しかサイコロを振れない場合は、「1」の目が出ないときもあれば、「1」の目が2回連続で出る場合や、3回連続で出る場合もあります。
(パチンコで言えば、200回転とか300回転とか回して、1回も当たらない場合もあれば、2回も3回も当たる場合があるのと同じです) - つまり、サイコロを振る回数が少ない場合は、こうした偏りがあるので、「1」の目が出る確率は1/6にはなりません。
でも、サイコロを振る回数を1万回繰り返したらどうなるでしょう?
- 「1」が出た回数→1653回(6.04分の1)
- 「2」が出た回数→1631回(6.13分の1)
- 「3」が出た回数→1685回(5.93分の1)
- 「4」が出た回数→1628回(6.14分の1)
- 「5」が出た回数→1723回(5.80分の1)
- 「6」が出た回数→1680回(5.95分の1)
「5」が出た回数は1723回で一番多いですが、確率は5.80分の1です。
つまり、6分の1というサイコロの確率にかなり近いです。
反対に「4」が出た回数は1628回で一番少ないですが、確率は6.14分の1です。
「4」が出る確率も6分の1に近い確率です。
つまり、サイコロを振る回数が多くなれば、偏りが減るので、それぞれの確率が1/6の確率に近づきます。
これが「大数の法則」です。
大数の法則の説明【くじ引き形式】
サイコロよりもパチンコに近いのが、くじ引き形式です。
ただし、パチンコというのは、毎回319分の1です。
つまり、引いたハズレくじは、もう一度箱の中に戻し、またどれか1枚を引くという方法になるのです。
- 319枚のくじ引きがあります。
- 318枚はハズレで、たった1枚だけアタリです。
- 1枚引いて、ハズレならそのハズレくじを戻して、またクジを引く、を繰り返します。
- 3回目でアタリくじをひく人もいれば、
- 1000回ひいてもアタリくじが出ない人も居ます。
なぜ1000回ひいてもアタリくじが出ないのか。
それは、318枚のハズレくじを引き続けているからです。
でも、この行為を1万回とか100万回繰り返したらどうなるでしょう。
上で挙げたサイコロの例を思い出してください。
1万回とか100万回とか繰り返せば、平均に近づきます。
つまり、結局は319分の1の確率でアタリくじを引くことになります。
大数の法則の説明【パチンコの場合】
大数の法則をパチンコに当てはめるとどうなるでしょうか。
- パチンコを1回転やると、「当たり」か「ハズレ」のどちらかの結果です。
- 199回転ハズレを引き続けて、200回転目で当たる場合もあります。
- 999回転ハズレを引き続けて、1000回転で当たる場合もあります。
- 1日に2000回しか回せないパチンコだと、大当たりが2回の台もあれば、大当たりが10回の台もあります。
- では、これを365日続けたらどうなるでしょう?
- 2000×365=730,000回転です。
- 730,000回転も回せば、限りなく、その台の大当たり確率(例えば319分の1)に近い確率で当たります。
パチンコは、千円あたりだいたい20回転くらい回ります。
でも、千円で10回転しか回らない台は、10回しかくじを引けないということになります。
反対に、千円で30回転も回る台なら、30回もくじを引けることになります。
- 319回転÷10回転=3万2千円
- 319回転÷30回転=1万1千円
パチンコを打つなら、千円で30回転する台を打った方が良いのは一目瞭然ですね。
よく回る台が見つかれば、長いこと打てば勝てます。
ただ、コレを知るとパチンコ屋に入り浸る時間が長くなるので気を付けましょう。
僕がパチンコを辞められたキッカケ【他に熱中する趣味を見つけた】
パチンコを辞められるキッカケとなったのは、一つの趣味との出会いでした。
それが、ブログです。
僕は、パチンコ以外にも、バレーボールやスノーボードをやっていましたが、パチンコ以上に”のめり込め”ませんでした。
でも、ブログは、バレーボールよりもスノーボードよりも、そしてパチンコなんかよりもずーっと楽しくて、今はどっぷりとハマっています。
土日で多い時は9時間、パソコンの前に座ってブログを書いています。逆に異常(笑)。
ブログはパソコンとネット環境さえあればできるので、パチンコと違って、平日でも気兼ねなくできます。
「こんなに楽しいことがあったなんて」と今は思いますが、パチンコにハマっていた過去がなければ出会わなかったとも思うので「仕方ないかな」とも思っています。
夢中になるものを見つけることができれば、“パチンコに行きたい衝動”にかられる事も少なくなります。
新しいことに挑戦するのは、刺激的で意外と面白いものですよ。
ましてや、パチンコに行くくらいなら、他のものに時間とお金を使った方が、よっぽど豊かに生きられます。
趣味一覧が掲載されているサイトを載せておきます。
>TECK NOTE/大人に人気の趣味おすすめ一覧!ひとりでも楽しめる趣味の探し方
パチンコを辞められて本当に良かった
パチンコを辞められて本当に良かったと思います。
でも実は、パチンコを辞めたというよりも、パチンコ並みに、ブログにハマっているというだけの事です。
パチンコを辞められていることに、つい最近気付いたくらいです。
でもなぜこんなにもブログにハマっているのか・・・?
それは、「誰かの役に立ちたい」という、人間誰しもが持っているであろう想いが、僕にもあったからでした。
今の世の中、ブログだけでなく、ツイッターやインスタグラムなど、一般人が情報を発信するのに容易い環境になっています。
自分の経験や、何かの解決策を、こうして発信することが、とても簡単な時代になりました。
些細なことや、自分にとってどうでも良いことでも、他の人にとっては、ものすごく価値のある物だったりします。
だから、それを発信することで、誰か1人でもいいから、役に立てるんじゃないかと思うと、ブログを書くことはとっても楽しいのです。
パチンコを辞めたい人に向けたメッセージ
最後に、パチンコを辞めた(気付いたら辞められていた)僕から、パチンコを辞めたい人にメッセージを送ります。
どうか、パチンコ以外に夢中になれる物を見つけてください。
パチンコは辞めようとしても、辞められません。
パチンコ台を前にすると人は無力です。
いくら、普段は真面目で、仕事熱心で、心優しい人でも、パチンコを前にするとイライラしたりカッとなったり、当たるために意地になったりします。
そして、日常のちょっとした音ですら、パチンコの演出の音に聴こえてしまって、脳の中で勝手に「パチンコに行きたい」と考えてしまいます。
なので「パチンコを辞めよう」とするのは、はっきり言って無理です。
パチンコ以上に熱中できるもの、を見つけることが、パチンコを辞める一つの方法だと思います。
熱中する何かを見つけることが「唯一の方法」とは言いません。
でも、実際に10年間パチンカスだった僕が、「パチンコに行きたい」と思わないのですから、何かに熱中する事はパチンコを辞められる一つの有効な手段だと、自信を持って言えます!
あと、これまでやらなかった事に挑戦してみるのもアリです。
僕は、スカイダイビングに挑戦してから、色々と試すことへの恐れが減りました。
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また、色々とめんどくさいと感じる方は“めんどくさい”を無くす2つの方法【減らす事と、まず始める事】の記事も参考にしてみてください。
この記事が、少しでも多くの、パチンコに苦しんでいる人に届き、その人の力になれたら良いなと、切に願います。
最後まで読んで下さり、本当にありがとうございました。